SAKITA
BREAST CLINIC
甲状腺外来
甲状腺について
Thyroid disease
当院では、女性に多いと言われている「甲状腺疾患」の診療をおこなっています。
乳腺の病気も甲状腺の病気も女性に多いという共通点があります。
甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にあり、蝶々が羽を広げたような形をしていて、人間が生きるためにとても重要な「甲状腺ホルモン」を分泌しています。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進させ、また脈拍数や体温、自律神経などの働きを調節し、エネルギーの消費を一定に保っています。
甲状腺の病気の診断は血液検査と画像検査(超音波検査、MRI検査、CT検査)が基本です。しこりが良性か悪性かを判定するために細胞診が行われることがあります。
甲状腺機能低下症と亢進症の治療は基本的に薬物療法がおこなわれます。
亢進症では腫瘍が原因の場合や、薬物療法が効かない場合に手術が行われます。
甲状腺がんの治療は進行程度や組織型に応じて手術、放射線治療、薬物療法が選択されます。
甲状腺機能低下症とは甲状腺のはたらきが低下して甲状腺ホルモンの分泌量が通常よりも少なくなる病気のことです。
甲状腺ホルモンは、甲状腺で生成、分泌されるホルモンであり全身の新陳代謝を活発にする作用があります。そのため、甲状腺ホルモンの分泌量が減少するこの病気では、疲労感、むくみ、寒がり、便秘、体重増加、脱毛といった症状が引き起こされるようになります。
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺のホルモン分泌機能が過剰に高まることで全身にさまざまな症状が引き起こされる病気のことです。
甲状腺機能が高まる病気はバセドウ病や甲状腺の腫瘍、甲状腺炎など多岐にわたります。
“甲状腺機能亢進症”は単独の病気ではなく、これらの病気の総称です。
甲状腺にがんができることもあります。
通常は、しこり以外の症状はほとんどありません。
まれに、違和感、呼吸困難感、嗄声(させい:声のかすれ)、のみ込みにくさ、誤嚥(ごえん)、圧迫感、痛み、血痰(けったん)などの症状が出てくることがあります。