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乳腺の病気

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乳がん・乳腺の病気について-さきたクリニック

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Breast Disease

乳腺の病気

乳房の痛み、しこり、分泌物、皮膚の炎症がある場合は、ご相談ください。症状があるからといって乳がんとは限りません
乳がんでないことも多くあります。
気になることがあれば一人で悩まずお気軽に来院ください。

乳房の構造

乳房の構造イメージイラスト

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

乳房は、乳腺と、それを包む脂肪組織からなります。

乳腺は、乳頭から放射状に広がり、15~20の乳腺葉に分かれています。乳腺葉は、乳管と小葉しょうようからできています。
小葉は腺房せんぼうという小さい組織が集まって形作られています。
女性の乳房では、授乳期にホルモンがはたらくと、腺房が発達して乳汁が作られ、乳管を通して分泌されます。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

 

乳房の病気は良性のもの悪性のものがあります。
痛み・はりの症状があっても病気ではなく治療の必要のないものや、繰返すと慢性化してしまうものや、がんの発生リスクの高いものもあります。

【乳腺の一般的な良性の病気】

  • 乳腺症(にゅうせんしょう)
  • 乳腺炎(にゅうせんえん)
  • 葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)
  • 線維腺腫(せんいせんしゅ)
  • 乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)
  • 脂肪壊死(しぼうえし)

 など

乳がん
日本における乳がんの患者数は年々増え続けており、女性の臓器別がんでは第1位です。
また患者数の増加に伴い、乳がんで亡くなる人も増加傾向にあります。

特に女性の壮年層(30~64歳)のがんの死亡原因のトップとなっています。
乳がんについて残念ながら乳がんの予防法はありません。
しかし早期発見であれば約90%の人が治癒します。また早期発見であれば手術をはじめ、 治療法も軽くなります。乳がんは自分で見つることのできる珍しいがんです。大多数の乳がんは乳房のしこりとして発見されます。
意識して自分の乳房に異常がないか、セルフチェックをしましょう。
もし何か異常を感じたら、すぐに乳腺専門医を受診してください。
症状がない場合でも、定期的に乳がん検診を受けましょう。

セルフチェック方法を見る

乳がんは
早期発見であれば約90%の人が治癒します
乳腺炎
乳腺炎の多くは授乳期に発症するため、お母さんがどこに行っていいのか悩んだ末に来院されることが多々あります。
この乳腺炎には痛みとしこりだけの無菌性乳汁うっ滞と、細菌感染を伴い発赤や発熱を伴う化膿性乳腺炎があります。
前者は特に薬や外科的処置の必要はなく、乳汁のたまりをなくすように搾乳やマッサージを行います。
後者は症状が軽い場合は抗生物質や消炎鎮痛剤で治療しますが、膿瘍を形成している場合は外科的処置が必要になります。
授乳と関係なく、慢性的に乳腺炎を繰り返す場合があります。
多くは乳輪下膿瘍といって、乳輪直下の乳管に感染の巣ができるため難治性です。
炎症が起こったときには薬物、外科処置が必要ですが根本的治療には切除手術が必要です。
また乳癌に乳房の炎症を伴う炎症性乳癌という病態があります。
いずれにせよ乳腺に異常を感じたときは、乳腺専門医を受診することが大事です。
乳腺症
乳腺症は、女性ホルモンの変化などにより、乳房の痛み、しこり、張りを感じる、乳頭から分泌物がでるなどの症状を伴う良性の疾患です。
「乳腺症」は名前が似ていますが「乳腺炎」とは全く別の物です。
乳腺症は、30代から50代の女性に見られる良性の疾患です。
ホルモンのアンバランスにより乳房に痛みを感じたり、乳腺の表面に凹凸ができてしこりのように触れる状態を指し、病気ではありません。
乳腺症が乳がんになることはありませんから、乳腺症だからといって特に心配する必要はありません。
ただ何もない人に比べると乳がんのリスクは上がりますので、普段から自己検診を実行し、定期的に乳がん検診を受診してください。
線維腺腫
線維腺腫は、10~20歳代の女性によくみられる、乳房にしこりができる病気です。
線維腺腫のしこりは境界がはっきりしていて、よく動くのが特徴です。
良性腫瘍に分類されることが多いのですが、この病気は腫瘍ではなく、正常な細胞が過剰に増えてできたもの(退形成)です。
線維腺腫は2~3cm以上に大きくなることは通常ありません。
3cmを超えると手術の適応になります。
葉状腫瘍
葉状腫瘍は、乳腺に発生する比較的稀な腫瘍です。
この腫瘍は、大きく「良性・境界性・悪性」の3つタイプに分類されます。
線維腫瘍よりもやや高齢の35~55歳の女性に多く発症する疾患です。
しこり(腫瘤)は2~3cmを超える大きさであることが多く、時にはさらに大きいサイズになることもあります。
基本的に治療として手術が行われます。
乳管内
乳頭腫
乳管内乳頭腫とは、乳汁の通り道である乳管内に発生する腫瘍です。
基本的に両性ですが、しこりとして認識されたりすることもあり、乳がんと類似する症状がみられることがあります。
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